教育テレビの逆襲②|PRIVATE|スタッフ日記|株式会社アイムホーム

教育テレビの逆襲②

第一回目の反響もなく、書いている本人も、やや飽きてきたけれど(これは失礼。)連載ものにしてしまったので、続きにお付き合いくださいませ。

三島.jpg※三島由紀夫(1925-70) 戦後の右翼思想家で、「金閣寺」「禁色」等の著名な作家でもあった。この写真は、東大安田講堂のクーデター立てこもり事件のものだが、その後、割腹自殺している。享年45歳だった。

死が生の前提という緊張した状態ではない現代。自分のためだけに生きて、自分のためだけに死ぬというほど、人間は、強くない。死ぬのも、何かのために死ぬ、昔はそれが大義であったが、今はそれがない。

 

動く三島を見たのは、これがはじめてだった。この精悍な人物に決起をおこそうと言われれば、耳を貸すかもしれない。あらゆる瞬間に、隙のない真剣さと信念の強さを感じる。自分のためだけでは生きていけない。では誰のために生きていくのか。誰のために死んでいくのか。彼は、その大義というものが、今の時代にはないというのである。現代における大義とはなんだろうか。没後34年が経った今、彼は何と答えるのか。

 

         てつか.jpgのサムネール画像のサムネール画像※手塚治虫(1928-89) 鉄腕アトム、リボンの騎士、ジャングル大帝レオ、ブラックジャック等、その作品の名前は私たちを子供の頃にTVに釘付けにしたアニメである。

鉄腕アトムが全盛のころ、まねをした子供が怪我をしたというだけで、槍玉にあがり、つるし上げられ批判された。また、手塚の漫画は、荒唐無稽だ、と。しかし、荒唐無稽が悪いんでしょうか。荒唐無稽あるいは、夢の中に日本人が忘れている重要な要素があるのではないか。漫画家は、たたかれて、たたかれて、その中に何いってやがると負けじ魂というか、バイタリティ持って、漫画を書く。こうして、漫画家は大成していくのである。今後とも、漫画に対して、痛烈なそして正統な批判をもっとしてもらいたい。

 

驚くのは、これほどの大家に、批判をするものがいるということだ。氏は見た目のやわらかい温厚な表情とは別に、漫画家としての、内心のエネルギッシュな闘争心を持っていた。最後まで、痛烈で正統な批判を請ったのも、まだまだ先に進もうという、求道心の表れであろう。誰もが認める地位にいながら、この辺でいいか、という妥協を排し、周りの賛辞にも傲慢にならず、個性がない、張りぼての絵、という批判を糧に旺盛にデスクに向かった。投げつけられた木片さえ、自身が活用する焚き木とする、氏の生き方に感銘する。

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