昨夜、聞いて話ですが、心に残るものだったので、ブログアップします。
>>全国に多くのテーマパークがあるが、その経営はかなり厳しく、私の好きな倉敷のチボリ公園も、昨年末に閉園してしまい、とても残念だった。
そんな状況の中で、一人勝ちしているのが、ご存知、東京ディズニーランドである。この不況の中でさえ、多くの観光客を集まり首都圏の一大アミューズメント・スポットになっている。
ある日の夜、そのTDLのレストランでの話である。
30歳前半であろうか、二人の夫婦連れが、あるレストランに入ってきた。そしてしばらくして、ウェイトレスが、注文を聞きにきたが、その注文に困惑した。「お子様ランチをください」というのである。
そのウェイトレスは、マニュアルとおりに、こう話しだした。「ご注文いただきありがとうございます。ただいま、伺いました、「お子様ランチ」ですが、子供様にあった量で作られております。大人様にはご満足いただけるものではありませんので、当店では、9歳までのお子様に限らせてご提供させていただいたおります。」と伝えたのである。
その夫婦が、とてもがっかりしている様子をみて、そのウェイトレスは、どうして「お子様ランチ」なのか、と疑問になり、「もし、よろしければ、どうして、お子様ランチをご注文されたか、お聞きしてもいいですか?」と尋ねました。
「実は、私達は結婚後、長く子供を授かることが、できませんでした。先ごろ、ようやく女の子を授かることが、できたのですが、病弱で生後まもなく亡くなってしまったのです。私たちの悲しみは、大変に深いものでした。第一子の誕生の時に、私たち夫婦は、この子の1歳の誕生日には、ここ、東京ディズニーランドに来て、たくさんの思い出を作ろうと、決めていたのです。そして、今日が、その亡くなった娘の1歳の誕生日なんです。」
これを、聞いてウェイトレスは、二人掛けのテーブルに座っていた夫妻を、4人掛けのテーブルへ案内し、そしてキッチンに入っていきました。しばらくすると、その夫妻のテーブルに、3つのお子様ランチが運ばれてきました。パパと、ママにそれぞれのお子様ランチが、そして「これは、当社からのプレゼントです」と空席に、もうひとつのお子様ランチが置かれました。その夫妻は「これほど、うれしいことはありません。毎年、思い出を作りに来たいと思います」 と感謝して帰っていきました。
後日、TDLの社長に、その夫妻から、この件の詳細な経緯と、感謝の言葉が、サンキューレターとして送られ、みなの知ることになりました。
聞けば、ありがちな話なのかもしれません。しかし、私の関心は、この話の誕生の直接のキッカケとなる、ウェイトレスさんが一歩踏み込んだ、お尋ねが、2人のお客様に、一生忘れられない思い出を作ったということです。
相手に関心を持たず、マニュアルとおりに処理をすれば、こんな出来事は絶対におこりませんでした。仕事では、多くの人が関わり生きています。ややもすると、おせっかいなことも、また、よくあることですが、一歩踏み込んだ、ステージには、きっと多くの出会いと絆、そして、思い出があるにちがいありません。相手だけではなく踏み込んだ人にも及んできます。
それは、思い出作りにきた夫婦だけではなく、接客をした、そのウェイトレスも、また同じく、一生忘れられない思い出となったように。
東京ディズニーランドは、この不況のさなかでも、多くの人が、思い出を作り、心に残そうと、高い料金を払ってでも、集まるのである。「心こそ大切」が、今の困難な時代の諸問題を解決する鍵になることは、もはや間違いないと思っている。