今日、会期末を迎えた、国宝法隆寺金堂展に先日、行ってきました。
毎日、時間のない生活のなかで、なんとしても行きたいと思い、
おもいきって行っちゃいました。
法隆寺は、607年、推古天皇、聖徳太子らが創建、開基したとされる大寺である。もちろん行ったこともないのだが、まさしく日本の宝であった。
通常、博物館はいくつもの部屋が連なり、見学しながら巡るものだが、
この展示会は、西新館の特別室1室のみの展示である。
しかし、ひとたびその部屋に入ると、そこは太古の昔の、まさに法隆寺金堂の内陣が現れる。薄暗い堂内(場内)に、奥に阿弥陀如来三尊像が安置され、また釈迦如来、薬師如来の台座が置かれている。またその前列に、四天王が、奥の仏を守護している。(もちろん国宝である)
1300年前のこの仏菩薩に、無数の人たちが立ち、そして深い祈りを捧げてきたのである。
これら4体はすべて木造なのだが、柔らかな衣の曲線美といい、ボディラインといい当時の彫刻技術の高さには驚くばかりである。
4体とも、その顔は隣国の人たちの顔にみえるが、大陸や半島から命をかけて航海をしてわが日本にきてくれて恩ある技術者たちである。
こうした、渡来人のおかげで、今の日本の文化の礎が築かれたのである。
時代とともに、褪色はしたが、赤外線写真に写る四天王は、美男子であった。
私が、特に印象に残ったのは、四天王の眉間の皺である。
人は真剣さが増すと自ずと、眉間に皺がよるものだ。
彼らがその使命とした、仏を守護し修行者を厳護する、という仏への誓願のまま、邪鬼を踏みつけ、四六時中、片時も忘れずに、その使命を果たすという真剣な決意が、この眉の厳しさに現れているのであろう。
彼らの身長は120cmぐらいなのだが、ただ、その凄みは4人の警備員ではない、さまざまな呪術や力用で邪鬼を降伏させるのである。集中した一点の誓いを表現した、これらの彫像には、もはや、美術的価値を超えた、1300年前の心を感じるのである。私も油断なく、眉間に皺を寄せながら諸事に挑戦したい。
<ヒーリングスポット>
※ 奈良国立博物館・・・近鉄奈良駅から、東へ徒歩10分
特別展以外に、常設展もあり外国人の方が多く
見学しています。