<皆さん、ご無沙汰しました。ブログの再開です。よろしくお願いします。>
中ノ島公園にある、大阪市立東洋陶磁美術館を皆さんは、ご存知でしょうか。私も、中ノ島といえば、春秋にバラ園を訪れるぐらいで、いまだ入ったことのない、縁遠い建物でした。
何しろ、常設展では、中国の陶器、韓国の青磁、日本の古い壷や、茶碗が並んでいるだけの、辛気臭い展示物が多い (というより、価値がわからないというのが、正しい)
油滴天目なる、黒光りした、点々模様のややいびつなフォルムの茶碗。名札を見ると、国宝とあった。きっと、値の付けられない逸品なのだろうが、まあ、私には、理解が届かない世界だ確信した。
今、その美術館で、イギリスの現代陶芸画家、ルーシー・リー展が開催されている。私は右の作品に心奪われました。三つの釉薬の発色が絶妙である
私は何ヶ月前か、TVで、彼女に魅せられた京都の女性陶芸家の紹介の番組をみた。そのときに、出会ったルーシー・リー。そのフォルムと色合いに、親近感を覚え、先日、その美術館に足を運んだ。
(ちなみに、入館者のほとんどが、女性で、しかも若い。)
今回の展示会は、彼女、ルーシーの陶芸の初めから、円熟期の作品まで、作品が編年で展示されている。ユダヤ人である彼女は、1902年ウィーンの医師の家系に生まれ不自由なく育った。しかし、戦時中、ナチスの迫害を逃れ、渡英した。以来50年近く、陶芸作家として専念、1995年同地でなくなった。
シンプルなフォルムと、落ち着きのある釉薬の発色は、素人の私でさえ、釘付けとなる。
左は、ウィーンの学生時代のカップ。また右は掻き落とし技法によるもの
「 いまだ、完全ではないという感覚。それが、今の私を、突き動かせているのです。」
この、小柄で、無口なLADYは、生涯にわたり、小さな工房の電気釜で、焼き続けた。
