ブータンってどこ? という人は多いと思いますが、小国ながらこの国はいま、大変注目され、国のあり方やユニークな政策などが高く評価されています
ヒマラヤの麓に位置し、インドと中国というアジアの二大大国にはさまれたブータン。面積は日本の九州ほど、人口は約65・8万人(2000年、ブータン政府資料)という、小国寡民を地で行くような国です。一人当たりGNI(国民総所得)は年間660USドル(日本は403万円)。国家歳入の4分の1を海外援助に頼り、これといった国内産業もない――それじゃ、世界の最貧国では!?
ところが、ブータンには、GNIやGDPといった数字では表せない、ほんとうに豊かな国づくりがあるのです――。
そんなブータンをあらわす、有名な指標があります。数々の政策によって名君の誉れ高い、ワンチュク前国王が掲げる新たな指標、「GNH(Gross National Happiness)=国民総幸福量」です。
「GNH」を基本にした幸福の概念を示す9つの概念
1. Living standard(基本的な生活)
2. Cultural diversity(文化の多様性)
3. Emotional well being(感情の豊かさ)
4. Health(健康)
5. Education(教育)
6. Time use(時間の使い方)
7. Eco-system(自然環境)
8. Community vitality(コミュニティの活力)
9. Good governance(良い統治)
「時間の使い方」などの要素など、とてもユニークですよね。
ブータン国内では日本の国勢調査にあたる調査で国民全体の80%が、「自分が幸福である」と答えています、環境を犠牲にしてたくさんのお金を稼ぎ、それをもって国の力とする従来の思想とは、まったく異なる軸を持つこの指標を国民は高く評価し受け入れているのです。
日本人の自分たちにも同じ質問してみたいですね。
もちろん「私は幸せです」と応えますけど。